うつ病を受け入れる③~私を変えた、妻・上司の一言~
皆さんこんばんは。うつ✖︎銀行員✖︎パパのneoです。うつ病を受け入れることの難しさ、受け入れた経緯とその後の変化についてです。今日こそ完結させます。。。
①②をご覧になられていない方はこちらからどうぞ。
1、要約
・「自分がうつ病である」と受け入れるのは容易ではない
・過去のプライド、実績、自分の理想像が邪魔をする
・しかしながら、「自分がうつ病である」と受け入れると気持ちが楽になる
・振り返ってわかることだが、「自分がうつ病である」と認めることが治療の第一歩
・うつ病を受け入れることができたのは、妻・上司の一言のおかげ
2、回想 ~私を変えた、妻・上司の一言~
精神科をはじめて受診した私ですが、先生からうつ病を宣告されるも、全く受け入れられず、体調は日に日に悪くなる一方でした。
営業の移動中に勝手に涙が出ることに加え、朝起きたときの
・頭痛
・めまい
・吐き気
が日に日に悪化していきます。
それでも毎日出てくる言葉は寝ても覚めてもこれ、
「俺はうつ病なんかじゃない」
でした。
そしてある日またもや限界が来ます。
私が勤めている会社には、有休を連続で取得できる制度があり、大抵の方は1年に1度1週間以上の有休をとることができます。
その年は、私、妻、当時1歳の息子と沖縄旅行をしてきました。
そしてそのバカンスから現実へ戻ることができず、私は出社ができなくなりました。
朝、布団から出れないのです。
それでも私はまだ病気を受け入れることができませんでした。
会社を続けて休むようになり、医師の診断書が必要ともいわれる始末。私は再び精神科を訪れました。
「しんどそうですね?大丈夫ですか?今すぐ休職をお勧めします。具体的には3カ月」
主治医からはそう宣告されました。
「うつ病」
「休職」
受け入れがたい現実がまたもや突き付けられます。
その日は何も決断することができず、家に帰りました。
そんな、依然としてうつ病を全く受け入れられない私でしたが、とあることがきっかけで考え方が180度変わったのです。
それは妻の一言、
上司の一言でした。
途方に暮れた顔をしている私を見て妻が私に言ってくれた一言。
「会社、休んだ方がいいよ。病気、ゆっくり治そう」
うれしさと、悔しさと、情けなさと、もういろんな感情が入り乱れて涙しましたが、そこでようやく気付いたのです。
「オレはうつ病なんだ、病気なんだな」と。
今でも献身的に支えてくれる妻には本当に感謝しています。
そして上司との面談での一言。
「薬飲んで治したらいいよ。胃が痛かったら胃薬飲むでしょ?頭痛かったら頭痛薬飲むでしょ?ゆっくり休んだらいい」
そうか自分は病気なんだ。胃が痛い、頭が痛いのとおんなじかあ。じゃあ治さなきゃ。
と気持ちが前を向きました。
3、回想 ~うつ病を受け入れることの重要性~
うつ病を受け入れられない理由は人さまざまだと思います。
私の場合は、自分はうつなんかにならない、という余計なプライド、今まで培ってきた自分の評価、自分の理想像がですね。
今も同じような思いで悩まれている方は実は本当に多いのではないでしょうか。
ただ私の経験談からひとつだけ言えることがあります。
(もちろんすべての人に当てはまるとは言えませんが)
それはうつ病を治すには、自分がうつ病であることを認めること。
これが本当に大切だと今振り返って思います。
そして自分がうつ病であると認めることで、かなり気持ちが楽になります。
ただこの境地に達するのには、自分ひとりの力では本当に難しいものがあります。
家族、恋人、職場の上司、友人、主治医、本、ブログ、誰でも何でも結構です。信頼できる誰か、何かと会話をすることが本当に重要です。
私は当時、こんなにも多くのうつの方がブログを書いて現状を発信しているなんて知りませんでした。もし知っていれば、きっとこのネット上に助けを求めたことでしょう。
そして自身も休職中にブログを書いていたことでしょう。
今それなりに回復してきた自分がはっきりといえること、それは
うつ病を受け入れることは本当に難しい、そして大変なこと。
でもそれができれば幾分気持ちが楽になるし、前に進むこともできます。
仕事に関していえば、
うつ病=休職
うつ病=退職
ではありません。
治療を行いながら少しずつ以前の自分に戻ったという方は何人もいます。
私も上司からちゃんと治って復帰していった人はたくさんいるよ、と励ましていただきます。
私は医者ではありませんから、あなたはうつ病です、なんて到底言うことはできません。でも同じような症状で、苦しみ悩んでいる気持ちはわかるのです。
この記事が何かしらの参考になれば、これ以上の幸はありません。
ようやく完結できました。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
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neo